🎦今日の「愛の抜けた映画ブログ」映画録は、1976年に公開された日本映画『犬神家の一族』の当時の劇場鑑賞や、配信先動画視聴からの感想・考察を投稿しています。
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【犬神家の一族:どんな作品?】
『犬神家の一族』(いぬがみけのいちぞく)は、1976年(昭和51年)10月16日に公開された日本映画です。横溝正史作による同名の長編推理小説の映画化作品の一作になります。製作は角川春樹事務所。監督は市川崑です。
1960年代後半頃からから1980年代中頃にかけて一種のブームともなった角川映画の初作品であり、市川崑監督・石坂浩二主演による金田一耕助シリーズの第1作でもあります。主人公の私立探偵・金田一耕助を原作通りの着物姿で登場させた初めての映画でもあります。
そして本作映画公開のタイミングに合わせて、音楽や書籍などとのメディアミックス戦略を積極的に多用した草分け的作品としても有名です。そして2006年(平成18年)に市川・石坂のコンビでリメイク版も製作されています。リメイク版も石坂浩二さんが金田一耕助を演じてました。
▲有名な湖面から死体の足が浮き出たシーン。
(受賞について)
- 第1回報知映画賞作品賞受賞。
- 第31回毎日映画コンクール
- 日本映画ファン賞
- 撮影賞(長谷川清)
- 音楽賞(大野雄二)
- 録音賞(大橋鉄矢)
- 第19回ブルーリボン賞
- 助演女優賞(高峰三枝子)
- 特別賞(角川春樹とスタッフ)
- 文化庁優秀映画選出
- 昭和51年度芸術祭参加作品 など
【犬神家の一族:あらすじ】
製薬会社で財を成した犬神佐兵衛が、遺言書を遺して死去しました。遺言書には佐兵衛の孫娘・珠世(島田陽子)に全財産を相続すると記されてあり、佐兵衛の親族は騒然とします。助力を求められた金田一耕助(石坂浩二)が犬神家に向かうと、第一の殺人が起こり、奇怪な連続殺人事件に発展してゆきます・・・
- ▲はつらつとした女中役を演じた坂口良子さんとボロ着物でもハンサムの金田一耕助(石坂浩二さん)
【犬神家の一族:主なキャスト】
- 金田一耕助:石坂浩二
- 野々宮珠世:島田陽子(松竹)
- 犬神佐清/青沼静馬:あおい輝彦
- 犬神松子:高峰三枝子
- 犬神梅子:草笛光子
- 犬神竹子:三条美紀
- 犬神小夜子:川口晶
- はる(那須ホテルの女中):坂口良子
- 犬神佐武:地井武男
- 犬神佐智:川口恒
- 犬神幸吉:小林昭二
- 藤崎鑑識課員:三谷昇
- 猿蔵:寺田稔
- 井上刑事:辻萬長
- 犬神家主治医:守田比呂也
- 若林(古館事務所助手):西尾啓
- 警察医:細井利雄
- 青沼菊乃:大関優子
- お園(松子の実母):原泉
- 野々宮晴世:仁科鳩美
- 大山神官:大滝秀治
- 橘警察署長:加藤武
- 犬神寅之助:金田龍之介
- 那須ホテルの主人:横溝正史(特別出演)
- 久平(柏屋の亭主):三木のり平
- 宮川香琴(琴の師匠):岸田今日子
- 古館恭三弁護士:小沢栄太郎
- 犬神佐兵衛:三國連太郎
▲【予告篇】『犬神家の一族』1976年公開
角川シネマコレクション
★『犬神家の一族』・otacyanのメローな感想・考察など
- 1976年に公開された、本作『犬神家の一族』は、日本映画の中で、推理サスペンスの最高傑作としてあまりにも有名な作品です。石坂浩二さんの超はまり役となった「金田一耕助」シリーズの第1作です。市川崑監督&石坂浩二主演で、横溝正史の探偵推理小説を映画化。公開当時、湖面から死体の足が突き出ているシーンなど、当時、一度観たら忘れられない強烈なインパクトを放つ場面が満載されています。
- 本作『犬神家の一族』も高校生の当時から何度か鑑賞していますが、物語としての面白さはもちろんのこと、全体的に落ち着いた美術とカメラワーク演出に圧倒される作品だと思います。我が国の山国特有の地方感とその閉塞感の描写は巧みとしかいいようかありません。今の令和の時代にこの美術をみると「昭和レトロ」という美しい響きとしてみることもできますが、それだけでなく、生活臭のような雰囲気がよく出ていると思います。そしてカメラワークが落ち着いていて特定の人物に寄ったり、リアクションを捉えるアップショットに頼ったりせず、物語が過度な表現になることが少ないのがとても良いと思います。これは、常時少しカメラ位置がやや高くなっていて、高い位置からの視点からによる影響ではないかと思います。
- そして音楽も大変すばらしいと思います。ああこれは大野雄二さんによる世界観の演出だとすぐにわかります。ここぞという場面で主張してくるところも含め、素晴らしい。殺人事件の奥に隠された愛憎劇の「物語の深さ」と「世界の狭さ」を美術やカメラワーク等で演出することで、この作品にしか作り出せない雰囲気を纏わせていると思います。
- 当時、映画雑誌やキネマ旬報によく記されていましたが、本作のヒットから製作と宣伝にコストをかけた邦画の一本立て大作路線が本格的にスタートしました。また、本作のヒットが他業種からの映画参入を促すことになり、映画興行も邦画が洋画を上回ったため、洋画の宣伝も高額な費用を投じていくようになったのも本作『犬神家の一族』のヒットからによる影響です。『犬神家の一族』は、この後、リメイク、TVドラマなどで数多く制作されていくことになりますが、まだご覧になられたことのない方、もう一度『犬神家の一族』を見たい方は本作から鑑賞視聴することをおすすめします。
- 推理サスペンスとはいえ、本作のクオリティーの高さを味わっていただけると思います。
お勧め度👍👍👍👍👉
お勧め度は作品の面白さ、仕上がり度、充実度などを👍1個2点✖5個で満点ですよ~
👉は1点
個人的な好みや主観もありますけどご参考までに
【本日のおすすめ「犬神家の一族」:配信サイト】
★『犬神家の一族』(1976年、145分、字幕・吹替)
★配信サイト
★Hulu 見放題
★映画観るなら<U-NEXT>
見放題
★配信状況など変更になることがあります。詳細は配信サイトにてご確認ください。
【犬神家の一族:製作スタッフ】
- 監督:市川崑
- 製作:角川春樹、市川喜一
- 原作:横溝正史『犬神家の一族』(角川文庫版)
- 脚本:長田紀生、日高真也、市川崑
- 撮影:長谷川清
- 美術:阿久根巌
- 録音:大橋鉄矢
- 照明:岡本健一
- 撮影助手:柿沼勝
- 撮影助手:近藤明、江口憲一、伊藤野鳴
- スチール:橋山直己
- 合成:三瓶一信
- 音楽:大野雄二
- サントラ盤:ビクターレコード
- テーマ曲:「愛のバラード」
▲Yuji Ohno – Love Ballade (愛のバラード)
MetafoR
- 挿入曲:小杉太一郎「双輪」
- 製作補:藤田光男
- 監督助手:加藤哲郎、白山一城
- 監督助手:浅田英一、岩下輝幸
- 琴指導:山田節子
- 記録:土屋テル子
- 製作担当:中村賢一
- 編集:長田千鶴子
- 効果:東洋音響
- 録音(スタジオ):アオイスタジオ
- 現像:東洋現像所
- 衣装協力:浅草仲満
- 製作会社:角川春樹事務所
- 配給:東宝
- 公開:日本 1976年10月16日 (先行上映・日比谷映画劇場)、日本 1976年11月13日
- 上映時間:146分
- 製作国:日本
- 言語:日本語
- 製作費:2億2000万円
- 配給収入:5億5900万円
- (1976年邦画配給収入2位)
- 次作:悪魔の手毬唄
▲「ギャア~~~」叫び声が多いですね。それはレトロな昭和の演出です








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