🎦今日の「愛の抜けた映画ブログ」映画録は、1977年に公開された日本映画『八つ墓村』の当時の劇場鑑賞や、配信先動画視聴からの感想・考察を投稿しています。

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【八つ墓村:どんな作品?】
本作1977年公開された『八つ墓村』は、監督の野村芳太郎をはじめ、脚本の橋本忍、撮影は川又昂、音楽に芥川也寸志と『砂の器』を制作したスタッフらが起用され製作されました。2年3か月という製作期間と7億円(現在の15億円くらい)の制作費をかけて、東宝作品などと競うように封切られ、配収19億8600万円という松竹映画の歴代に残る大ヒット作となりました。このヒットの背景には1960年代後半からの横溝正史ブームがあり、1976年に『犬神家の一族』(東宝)の公開、松竹は1975年に『八つ墓村』の制作を決定しています。
本作『八つ墓村』では横溝正史の金田一耕助シリーズの原作シリーズとは違う大きな特長があって、探偵・金田一耕助の役には渥美清を配したり、同時期の東宝配給による石坂浩二のシリーズとは作風が大幅に異なります。また、事件を「祟りに見せかけた犯罪」ではなく「本当の祟り」として描き、主要登場人物を大幅に削減して人物関係が簡素化されています。さらに、推理物でありながら金田一耕助による謎解きのくだりも短く、終局は背景を鍾乳洞洞窟とした迫力ある恐怖描写に差し替えられたり、推理劇風のオカルト映画へと改変した異色作となりました。
▲渥美清演じる金田一耕助。素朴な雰囲気の探偵役、言葉も少なめ。個人的には最も好きな金田一耕助。
当時、高校生だった私の思い出として「祟りじゃ〜」は、キャッチコピーとして流行語にもなって、当時大人気だったザ・ドリフターズがコントにも取り入れていたほど。公開当時、連日多くの観客が訪れ、公開期間中、劇場の入り口には八つ墓明神のレプリカを設け、客はそこをくぐって会場に入る仕掛けを造っていました。
【八つ墓村:あらすじ】
ある日の新聞尋ね人欄の記述にあった尋ね人の呼びかけに応え、航空機誘導員の仕事に就いていた寺田辰弥(萩原健一)は法律事務所を訪れました。そこには亡母の父・丑松が辰弥を生まれ故郷の八つ墓村へ迎えにきていました。だが、丑松はその場で謎の死を遂げます。辰弥は父方の親戚筋の未亡人である森美也子(小川真由美)の案内で生れ故郷の八つ墓村に向かうことになるのです。八つ墓村へ向かった辰弥は、そこで血にまみれた連続殺人事件に巻き込まれていくことになります。
その八つ墓村というのは、恐るべき血塗られた言い伝えが残る村だったのです…
【八つ墓村:主なキャスト】
〔出演〕
金田一耕助:渥美清
寺田辰弥:萩原健一
森美也子:小川真由美
磯川警部:花沢徳衛
多治見要蔵・久弥:山崎努
多治見春代:山本陽子
多治見小竹:市原悦子
多治見小梅:山口仁奈子
井川鶴子:中野良子
井川丑松:加藤嘉
井川勘治:井川比佐志
矢島刑事:綿引洪
新井巡査:下絛アトム
尼子義孝:夏木勲
落武者A:田中邦衛
落武者B:稲葉義男
庄左衛門:橋本功
諏訪弁護士:大滝秀治
美也子の妹・和江:夏純子
久野医師:藤岡琢也
工藤校長:下絛正巳
馬喰吉蔵:山谷初男
吉岡太一郎:浜田寅彦
森荘吉:浜村純
吉岡秀隆
▲『八つ墓村』予告篇
★『八つ墓村』・otacyanのメローな感想・考察など懐想記
人は怖いもの見たさというものがあると思いますが、私にとっては邦画においてはまさしく本作がそうです。実は本作公開前の1971年に、NHK総合で「銀河ドラマ」という枠(月-金曜日21時 – 21時30分)で1971年8月2日から8月6日まで全5回で『サスペンスシリーズ 八つ墓村』。これがめちゃくちゃ怖かったんです~。名探偵金田一耕助も登場しないモノクロのドラマでした。(原作に一番近いです)当時小学校5年生の怖がり屋の私にとっては、トラウマになっちゃいました~。
それが、今度は高校生に時に、友達から肝試しとして誘われて映画館に行ったんです。
原作を大胆に脚色し、オカルト色を前面に押しだした異色の横溝映画『八つ墓村』。有名な懐中電灯を頭に巻き付けた山﨑努さんによる大虐殺シーンは、トラウマ必至の強烈なインパクトがあります。
どうして山崎さんはあんな演技?できるのでしょうか~。名演、怪演?、それとも・・・
実在した戦国大名の一族尼子氏の家系(義孝は架空)と同胞の断末魔。そして津山三十人殺し事件をオマージュしたシーンを演じる山崎務さん、そしてエンドロールで血みどろ姿で高笑う姿を演じる夏八木勲さん達。今の時代でも一度観ると下手な怪談話よりもすごく怖いです。
しかも、渥美清さん演じる金田一耕助は推理短めでセリフ短め、見た目はすごく庶民っぽい探偵役にすぎないので、一段と本作のオカルト路線を倍増させてます。
日本って四季折々の季節あり。海に囲まれた島国です。各地で生きる神話とか民話が伝承されやすい国だと思います。一度架空の話でも生まれると密やかに伝わり、今の時代にでも残されている多くの伝承話。映画作品とはいえ、本作『八つ墓村』もいつまでも言い伝えられることでしょう。

余談ですが、私が今住んでいる所にも、八坊と名のついた地名と八人の僧侶の話が言い伝えられています…
「祟りじゃあ~~~」
だんだん暑くなって、怖い話が似合う時期になってきましたね。
お勧め度👍👍👍👍👉
お勧め度は作品の面白さ、仕上がり度、充実度などを👍1個2点✖5個で満点ですよ~
👉は1点
個人的な好みや主観もありますけどご参考までに
【本日のおすすめ「八つ墓村」:配信サイト】
★『八つ墓村』(1977年、松竹、151分)
★配信サイト(ご登録のサブスクで視聴できるかチェック)
★映画、TV番組、ライブTV、スポーツを観る【Amazon Prime Video】 レンタル、購入
★アニメ・エンタメ見放題!14日間無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】 レンタル
★Hulu 見放題
★J・COM STREAM 見放題レンタル
★Lemino 見放題
★映画観るなら<U-NEXT> 見放題
★配信状況など変更になることがあります。詳細は配信サイトにてご確認ください。
【八つ墓村:製作スタッフ】
- 監督:野村芳太郎
- 製作:野村芳太郎、杉崎重美、織田明
- 原作:横溝正史
- 脚色:橋本忍
- 音楽:芥川也寸志
- 撮影:川又昂
- 美術:森田郷平
- 編集:太田和夫
- 録音:山本忠彦
- 照明:小林松太郎
- 助監督:大嶺俊順、伊藤聚、鈴木敏夫、松原信吾
- 神楽曲:小泉文夫
- 備中神楽:成羽社中
- 殺陣:菊地剣友会
- スタントマン:JAC
- 効果:東洋音響
- 特殊メイク:マキシーン・坂田
- 動画:東京アニメーションフィルム
- 現像:東洋現像所
- 協力:日本航空、空港グランドサービス
- 配給:松竹
- 公開:1977年9月23日
- 上映時間:151分
- 製作国:日本
- 言語 日本語
- 配給収入 19億8600万円
- (1977年邦画配給収入3位)


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