🎦今日の「愛の抜けた映画ブログ」の映画録は、1960年に公開されたアメリカのサイコスリラー映画『サイコ』の当時のTV放映やリバイバル上映、数度の視聴記録からの感想・考察を投稿しています。
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【サイコ:どんな作品?】
『サイコ』(Psycho)は、1960年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画(英語版)です。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はアンソニー・パーキンスとジャネット・リーなど。全編モノクローム映像、音楽はバーナード・ハーマン。脚本はジョセフ・ステファノ、作家ロバート・ブロックがエド・ゲインの犯罪にヒントを得て執筆した小説『サイコ』が原作です。撮影はユニバーサル映画のスタジオ。配給はパラマウント映画。1992年に「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録されました。
(本作の受賞歴)
第18回ゴールデングローブ賞 助演女優賞:ジャネット・リー
エドガー賞 映画脚本部門(英語版) 1961年最優秀賞:ジョセフ・ステファノ
【サイコ:あらすじ】
最愛のトムと一緒になるために会社の金を横領してしまったマリオン。彼の下へ車を走らせる途中、彼女は廃れたモーテルに宿泊することに。管理人に空腹を伝えると、親切な彼は自宅の夕食に招待してくれる。しかし、その家には年老いた“母”がいました…
【サイコ:主なキャスト】
- ノーマン・ベイツ:アンソニー・パーキンス
- マリオン・クレイン:ジャネット・リー
- ライラ・クレイン(マリオンの妹):ヴェラ・マイルズ
- サム・ルーミス(マリオンの恋人):ジョン・ギャヴィン
- ミルトン・アーボガスト(私立探偵):マーティン・バルサム
- アル・チェンバース(保安官):ジョン・マッキンタイア
- フレッド・リッチモンド(精神科医):サイモン・オークランド
- トム・キャシディ(金持ちの経営者):フランク・アルバートソン
- チェンバース(保安官)夫人:ルリーン・タトル
- キャロライン(マリオンの同僚):パット・ヒッチコック
- ジョージ・ロウリー(不動産会社の社長): ヴォーン・テイラー
- チャーリー(中古車店の店主):ジョン・アンダーソン
- ハイウェイパトロールの警官:モート・ミルズ
- ノーマ・ベイツ(ノーマンの母親)の声:ジャネット・ノーラン
▲The Shower – Psycho (5/12) Movie CLIP (1960) HD
Movieclips
★『サイコ』・otacyanのメローな感想・考察など
本作は、サイコスリラーの代名詞的なヒッチコック監督の代表作の一本です。私は、1970年代終わり頃に本作を再上映で、スクリーンで観賞できたのですが、観客がちょっと少なくて観る前から不気味さが増していた記憶があります(笑)。
映画史的には本作の”シャワーシーン”がよく取り上げられるようになりました。1960年代終わりごろからかな?表現の自由が解放的になって、今の時代のように刺激的な表現や、映像情報過多時代から見れば、衝撃度は低いかもしれません。真っ赤な血は、モノクローム映像で灰色だし、流れる量も少なく、ナイフが躰に刺さるカットもない。しかし、細かいカット割りで視覚を刺激、大きく開けた口のアップと、流れる水の音に重なるマリオンの悲鳴と刺さるナイフの音で恐怖を煽っています。
シャワーカーテン越しに謎の人物が忍び寄り、姿を現してから鳴るバーナード・ハーマンの不気味且つ緊迫感のある音楽が雰囲気を煽ります。ヒッチコック監督が、様々なテクニックを駆使した殺害シーンをが創作、演出したかを理解できるのではないでしょうか。
そして、アンソニー・パーキンス 氏の演技が不気味さを底上げしています。また、見直して感心したのが、絶命したヒロインの眼のアップからテーブルに置かれた新聞紙の包みを経て、丘の上にある館に移動するパン撮影です。後半の観客を罠にかける最初の重要なカットになっています。
この映画は、個人的には”罠の映画”と言えると思っています。カメラワークには遠景もほとんどないし、フェニックスの街並みを映しているくらいで、後半はスタジオ撮影のベイツ・モーテルが舞台。説明的な表現のカットもありません。車で恋人のいる町へ向かうシークエンスは、殆どがハンドルを握るマリオンを正面から捉えたアップカットで、怯え慄く心理を表現しています。彼女が想像する事件後の関係者の会話をモノローグで語り、それに反応したマリオンの眼が逃亡者の心理を余すことなく表現しています。
それに対して、仮眠する彼女を不審に感じるパトロール警察官のサングラスが巧く、印象的。警察官の表情が分からない不安さを演出しています。そして雨が降り出して視界が悪くなる中、ベイツ・モーテルに引き寄せられるように辿り着くまでのモンタージュが、更に彼女の追い詰められた状況を彼女の眼で表現する。演出が巧みというかすごい。
公開から60年以上経過している作品ですが、ヒッチコック監督の演出テクニックとハーマンの強烈なインパクトを奏でる音楽で表現された、罠に掛かった人間の眼を映像表現した映画の独創性豊かな名作といえると思います。古いけど古さゆえから伝わる巧みさと不気味さがうまく融合されているような作品です。
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👉は1点
個人的な好みや主観もありますけどご参考までに
【本日のおすすめ「サイコ」:配信先サイト】
★『サイコ』(1960年、アメリカ、108分、字幕・吹替)
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【サイコ:製作スタッフ】
- 監督:アルフレッド・ヒッチコック
- 脚本:ジョセフ・ステファノ
- 原作:ロバート・ブロック
- 製作:アルフレッド・ヒッチコック
- 音楽:バーナード・ハーマン
- 撮影:ジョン・L・ラッセル(英語版)
- 編集:ジョージ・トマシーニ(英語版)
- 製作会社:シャムリー・プロダクションズ
- 配給:パラマウント映画
- 公開:アメリカ合衆国 1960年6月16日、日本 1960年9月4日
- 上映時間:109分
- 製作国:アメリカ合衆国
- 言語:英語
- 製作費:$806,947[1]
- 興行収入: $50,000,000[2]
- 配給収入:日本 1億512万円[3]
[1]“Psycho” (英語). Box Office Mojo. 2022年10月15日閲覧。
[2] “Critics’ Corner – Psycho” (英語). TCM.com. 2014年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブから、2022年10月15日再閲覧。
[3]『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)171頁。





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